garamanのマジック研究室

人の心を手玉にとる技術

原題は [ Fooling Houdini : Magicians, Mentalists, Math Geeks, and the Hidden Powers of the Mind. ]。著者はアレックス・ストーン。ハーバード大学の英文学部を卒業、サイエンスライターとして物理学や数学等の記事を担当。のちにコロンビア大学物理学科の博士課程にすすみ、在学中にこの本を執筆しました。経歴とタイトルを見ると心理学的な堅苦しい話でも始めそうですが、実際には著者自身のマジックに関するノンフィクションです。5歳の時、父親の影響でマジックをはじめた事。FISM の予選での散々な結果。ミステリアスな師匠との出会い。マジックにどっぷりと浸かるオタクな日々。盲目ながら神の手を持つカードの達人、リチャード・ターナーとの出会い。メンタリストとしての技術。著者の目線で語られるマジックの世界が、読者を惹きつけます。

日本語のタイトルに期待して、人の心を操りたくて本書を手に取った人はがっかりする事でしょう。マジックの話が殆どですから。逆にマジックに興味を持つ人は、このタイトルには惹かれないかもしれません。私にとってはすごく楽しく読める一冊でした。渡るべき人に渡って欲しいところです。。。

Alex Stone
西川 美樹(訳)
徳間書店

レビュー

なし