garamanのマジック研究室

ホァン・タマリッツ カードマジック

ホァン・タマリッツの「Bewitched Music 1 - SONATA」の完訳本です。タマリッツの通訳として行動を共にされた経験を経て、角矢幸繁氏が情熱を込めて翻訳した一冊です。翻訳にあたっては、英語版だけでなくスペイン語版も参照されたそうです。また、海外の奇術専門誌に発表された作品については、その初出の専門誌にもあたって、タマリッツの考えを伝えることを意識されたそうです。タマリッツの心や考え方を伝えるための翻訳と言えるのではないでしょうか。全体的に、作品の手順解説というよりは、その手順に至った経緯や、見せ方や演じ方に対する考え方が語られているような内容です。以下の3部構成になっています。

第1楽章では、9つの技法について深く考察されています。この本のメインコンテンツと言っても良いかも知れません。

第2楽章では、カードマジックが16作品解説されています。考え抜かれた手順ばかりで、自分自身で改案まで添えているほどです。

第3楽章では、ペンナイフを使った作品や技法などが7つの項に分けて解説されています。

Juan Tamariz
TON・おのさか(編)
角矢 幸繁(訳)
東京堂出版

レビュー

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