garamanのマジック研究室

ジェイ・サンキー センセーショナルなクロースアップ・マジック

ジェイ・サンキーの名前を聞いて、ちょっとガッカリするのは、きっと最近マジックに打ち込むようになった若い世代でしょう。逆に1980年代後半あたりにマジックにドップリと浸かっていた方なら、きっとワクワクする名前なのではないでしょうか?今ではマジックショップのオーナーとして活動していますが、その商品は「売れるものは何でも売る」と称されてしまうほどで、熱心なアマチュアの方からは敬遠されてしまう事もあるようです。しかし、彼のデビューは本当にセンセーショナルでした。私(garaman)にとっても、ジェイ・サンキーのパフォーマンスはとても強く印象に残っています。手品と魔法の差を見せ付けられたような衝撃でした。この本は1986年に出版されたもので、当時のワクワクするような作品群が惜しげもなく披露されています。

今の彼のサイトで売られている大量のDVDや商品から想像して、この本の価値を推し量ると勿体無い事になります。当時発表された彼の作品は、決して奇を衒(てら)ったものではなく、独自の理論に裏打ちされた完成された作品ばかりなのです。当時、一般の方だけでなく、プロ・アマ問わず多くのマジシャンをも唸らせた事実が、それを物語っています。

Richard Kaufman
角矢 幸繁(訳)
東京堂出版

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