garamanのマジック研究室

ザ・マジック 061号〜070号

デアゴスティーニから刊行された、隔週刊「ザ・マジック」。マガジンとDVDのセットで解説をするというスタイルは、マジックのレクチャーにはちょうど良いのかもしれません。監修はメイガス氏。現代のターベル・システムとなり得るか。
隔週刊 ザ・マジック シリーズ紹介

No.061

MAGIC
162. カップ & ボール フル手順(前半)
163. チェンジ・ザ・パスト

付録
* シルバーカップ2個


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は2つです。ひとつ目は「カップ & ボール フル手順(前半)」。いよいよ本格的な手順の登場です。道具は「カップ3つ(50号、61号)」「小さな赤いボール4つ(50号、59号)」「ウォンド(59号)」「大きな赤いボール3つ(30号、38号)」「大きな白いボール1つ(36号)」と、各号から揃えなければいけません。伏せた3つのカップの上に乗った小さな赤いボールを、ひとつひとつ消していきますが、消えたボールが3つのカップのそれぞれから出てきます。また、中央のカップの中に入れたボールを、観客が指定したカップに移動させるなど、様々なありえない移動を繰り返します。おそらく今までで最長の8ページにわたる解説ですが、これでも解説されているのはルーティーンの前半だけです。ふたつ目は「チェンジ・ザ・パスト」。マジシャン・二イム氏による工作マジック第2段です。

カップ & ボールの充実した解説の影響か、HISTORY OF MAGIC も WELCOME TO MAGIC WORLD もお休みです。



No.062

MAGIC
164. バーン・マーク
165. マジックにおける英語③ 奇跡の予言
166. 指輪とヒモ

付録
* バーン・マーク


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「バーン・カード」。観客が選んだカードを抜き出したつもりが、違うカードが出てきてしまいます。しかし、そのカードにの片隅には観客が選んだカードが焼き付いているという衝撃的な作品です。必要なカードは付属しています。サッカー・トリックですので、場の雰囲気を壊さないような演技力が必要です。ふたつ目は「奇跡の予言」。英語マジックの第3段です。観客が選んだカードが、箱の中の紙片に予言されているというマジックです。事前に準備は必要ですが、実演中に難しいテクニックを必要としないので、セリフに集中して演じることができます。英語マジックの素材にぴったりの作品です。みっつ目は「指輪とヒモ」。一転して、事前準備なし・仕掛けなしの、テクニックだけで魅せる作品です。ヒモを通した指輪。この状態からスルッと指輪が抜ける現象を何度も見せることができます。こういう作品を身につけると自信につながります。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.063

MAGIC
167. 踊るハンカチーフ
168. ラファエル
169. カップ & ボール フル手順(後半)

付録
* 踊るハンカチーフ


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「踊るハンカチーフ」。手に持ったハンカチーフが突然立ち上がり、左右にぴょこぴょこ動く、コミカルな作品です。ギミックなしで軽く動かすことはできますが、それをもっとダイナミックにありえない程動かすことに成功した作品で、必要な道具は付属しています。ふたつ目は「ラファエル」。マジシャン・二イムが解説する工作マジック第3弾。蓋付きの透明なカップにブラックコーヒーが入っています。そしてポーションタイプのミルクを手に持ち、蓋を開けずに中のミルクをブラックコーヒーへと移動させます。蓋をしたままのカップの中で徐々にミルクが広がっていき、最後にポーションタイプのミルクの蓋を開けると中は空っぽになっています。みっつ目は「カップ & ボール フル手順(後半)」。第61号に続いて、カップ & ボールの後半手順です。カップの下で消えたり現れたりしていた小さなボールが、一転して大きなボールに変わって出てくるといった、インパクト抜群のフィナーレを迎えます。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.064

MAGIC
170. エリスのリング
171. 3つのカップのパズル
172. リセット

付録
* エリスのリング


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「エリスのリング」。イギリスのマジシャン、ジョーダン・エリスが世に放った不朽の名作。消えたリングがいつの間にか観客の指にはまっている、そんなありえない体験を生み出せる作品です。必要なリングは付属しています。ふたつ目は「3つのカップのパズル」。3つの紙コップを上に向けたり下に向けたりバラバラに置いておきます。それを2つずつひっくり返して最終的に全てを上向きに揃える、というシンプルな内容ですが、マジシャンは簡単にできるのに観客にはなかなかできないという、ちょっとイライラするパズルです。みっつ目は「リセット」。ポール・ハリスが生み出したパケットトリックです。テーブルには4枚のキング、左手には4枚のエースを持ちます。手の中のエースが1枚ずつキングに変わり、4枚ともキングになったところで、テーブルの4枚を確認すると、なぜかそれはキングのまま。ではたった今キングに変わった左手の4枚はなんだったのかと確認すると、4枚ともエースに戻っています。少し難易度が高めですが、本格的な作品です。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.065

MAGIC
173. チョップ・マグカップ
174. カップ&ボール(補足)
175. アウト・オブ・サイト、アウト・オブ・マインド

付録
* チョップ・マグカップ


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「チョップ・マグカップ」。知っている人はこの名前で想像がつく原理です。チョップ・マグカップを演じるには特殊なボールが必要になりますが、それは次の号に付属するそうです。今号では、カップとボールの扱い自体に慣れるための基本的な動作が解説されています。ふたつ目は「カップ&ボール(補足)」。61号と63号で学んだ「カップ&ボール フル手順」に加えて、幾つかのエッセンスを解説しています。これを参考に、臨機応変に手順を組み変えられるようになれば、きっと素晴らしいマジシャンになれるでしょう。みっつ目は「アウト・オブ・サイト、アウト・オブ・マインド」。ダイ・バーノンの名作のひとつです。観客がカードを引くことなく、見て覚えただけのカードをズバリと言い当てます。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.066

MAGIC
176. チョップ・マグカップ(手順1)
177. ワンコイン・ルーティーン
178. バルドペイトの7つの鍵

付録
* ニットボール


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「チョップ・マグカップ(手順1)」。カップに入れたボールがポケットから現れたり、ポケットに入れたボールがカップから現れたり、と不思議な移動をします。最後にはレモンが2つも出てくるという有り得ない現象を起こせます。ふたつ目は「ワンコイン・ルーティーン」。何もない空中からコインを取り出す一連の手順です。最後には第55号に付属のジャンボコインを取り出す手順も解説されています。みっつ目は「バルドペイトの7つの鍵」。ジャケットのボタンホールに南京錠をかけ、それを解錠することができる鍵は7本のうちの1本だけ。それをなんと観客自身がが選び出すという不思議な作品です。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.067

MAGIC
179. オンリー・フォー・レフト
180. カニバル・カード

付録
* オンリー・フォー・レフト


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は2つです。ひとつ目は「オンリー・フォー・レフト」。ファンに示したデックを閉じますが、左手の拳の中を通すと4枚のエースを残して他が全て消えてしまいます。これで終わりかと思った矢先、その4枚のエースも手の中から忽然と消えてしまいます。ふたつ目は「カニバル・カード」。4枚のキングを4人のカニバル(食人族)に見立てた、ストーリー仕立ての作品です。4枚のキングをカニバルの口に見立てて、パクパクと動かすたびに他のカードを飲み込んでいくという動きが、他のカードマジックにはないユニークな特徴です。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.068

MAGIC
181. シンブル
182. リボンの復活

付録
* シンブル


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は2つです。ひとつ目は「シンブル」。学生マジックとして、よくステージで演じられるシンブル・マジックですが、テレビで見る機会は意外と少ないかもしれません。それでも誰もが一度は見たことがあるはずです。指先の器用さが求められる奥の深いマジックですが、その基本的な部分がしっかりと解説されています。最大8個のシンブルを取り出す手順で、必要なシンブルは付属しています。ふたつ目は「リボンの復活」。リボンの両端を二人の観客に持ってもらい、その中央をマジシャンがハサミで切りますが、一瞬で元に戻ります。

HISTORY OF MAGIC はお休みです。9号ぶりの WELCOME TO MAGIC WORLD では、日本奇術協会会長のケン正木氏が取り上げられています。今号のシンブルの演技解説も担当されています。



No.069

MAGIC
183. ファンの消失
184. お椀と玉

付録
* マニュピレーションカード


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は2つです。ひとつ目は「ファンの消失」。第29号と第52号に続いて、3つ目のオリジナル・マニュピレーション・カードが付属しています。今回付属されたカードはバックが黒いデザインになっていますので、背景が黒いステージで演じるには適しています。これを使って、片手ファンに開いたデックを空中に投げ上げる仕草で消して見せることができます。ふたつ目は「お椀と玉」。急に和妻です。金属製のカップとボールとマジックウォンドを使った西洋のマジック「Cups and Balls」に対して、お椀と玉と扇子を使った日本独自のマジックが「お椀と玉」です。和妻師の北見翼氏が実演・解説を担当しています。解説は9ページに及び、おそらく過去最長ではないかと思います。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.070

MAGIC
185. クラウドマネー
186. カード・イン・レモン(基礎編)
187. ツーカード・トランスポジション

付録
* クラウドマネー


59号以来、久しぶりの基本テクニック講座では、カードの技法「クラシック・フォース」がとりあげられています。一気にハードルが上がったような印象ですが、ここまで扱うところが、このシリーズの本気度を表しているのかもしれません。作品解説は3つです。ひとつ目は「クラウドマネー」。両手に持った千円札。手を離すとフワッと宙に浮き。演者の指示に合わせるかのように右に左にと漂います。必要な道具は付属しています。ふたつ目は「カード・イン・レモン(基礎編)」。一時、テレビでよく見かけたカードの中から観客のカードが出てくる作品です。表題の通り、まずは基本的な仕組みが解説されています。これだけでも驚愕の現象と言って差し支えないと思いますが、基礎編と言うからには、今後さらに本格的な作品が紹介されるのでしょう。みっつ目は「ツーカード・トランスポジション」。左手に持ったハートのKとジャケットの内ポケットに入れたスペードのAが入れ替わると言う現象です。たった2枚のカードで起こす奇跡。適度に高度なテクニックを要する作品です。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



Magician MAGUS
DeAGOSTINI

レビュー

なし