garamanのマジック研究室

ザ・マジック 071号〜080号

デアゴスティーニから刊行された、隔週刊「ザ・マジック」。マガジンとDVDのセットで解説をするというスタイルは、マジックのレクチャーにはちょうど良いのかもしれません。監修はメイガス氏。現代のターベル・システムとなり得るか。
隔週刊 ザ・マジック シリーズ紹介

No.071

MAGIC
188. お化けハンカチーフ
189. リング・オン・スティック
190. 卵の取り寄せ

付録
* お化けハンカチーフ


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「お化けハンカチーフ」。テーブルに広げた大きなハンカチーフ。その中央には魔法陣が描かれています。目に見えない精霊を包み込むようにハンカチを畳んでいくと、突然中の精霊が動き出します。必要な道具は付属しています。ふたつ目は「リング・オン・スティック」。ウォンドの両端を観客に持っていてもらいます。その状態で、マジシャンが持っている指輪が貫通してしまいます。みっつ目は「卵の取り寄せ」。両面をあらためたハンカチが、ぽろっと卵を産み落とします。

HISTORY OF MAGIC はお休みです。WELCOME TO MAGIC WORLD では和妻師の藤山新太郎氏が取り上げられています。



No.072

MAGIC
191. メンタル・ログ
192. チョップ・マグカップ(アドバンスド・ルーティン)
193. カード・スタッブ

付録
* メンタル・ログ


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「メンタル・ログ」。付属の黒い四本のバーを使った作品です。バーの4面には1面につき4つの数字が縦にランダムに書かれています。4本のバーを並べると、4x4で数字が並ぶことになります。それぞれのバーのどの面を組み合わせるかによって、その組み合わせは256通り。観客に自由に組みあわえてもらって4桁の数字を4つ作ったら、それを一瞬で足し合わせて見せるというマジックです。電卓より早いどころか、1秒とかかりません。ふたつ目は「チョップ・マグカップ(アドバンスド・ルーティーン)」。65号に付属していたマグカップを使うマジックの第3弾です。ハンカチやショットグラスなども使って、よりビジュアルで楽しい作品になっています。みっつ目は「カード・スタッブ」。観客が選んだカードをデックに戻して、テーブルに裏向きにバラバラに広げます。その上を新聞紙で覆います。まったくカードの全体像が見えないまま、マジシャンはナイフで新聞の一部を突き刺します。新聞越しにナイフに貫かれたカードは、観客が選んだカードです。

HISTORY OF MAGIC はお休みです。WELCOME TO MAGIC WORLD では手妻師の藤山大樹氏が取り上げられています。



No.073

MAGIC
194. エーセス・イン・エクセルシス
195. ウォッチ・テスト

付録
* バイスクル ポーカーデック


今号の基本テクニック講座はカードテクニックの「ギャンブラーズ・コップ」が取り上げられています。これを使いこなすようになる頃には、随分と自信を持てるレベルになっていることでしょう。試金石的なテクニックです。作品解説は2つです。ひとつ目は「エーセス・イン・エクセルシス」。ダイバーノン考案の「Slow Motion Four Aces」という名作がありますが、それを知っているマジシャンをも引っ掛けようという野心的な作品です。8ページにわたるボリュームで力の入った解説です。ふたつ目は「ウォッチ・テスト」。アナログの腕時計を使って、観客にリューズを回してもらい自由なタイミングで止めてもらいます。その時間をマジシャンがピタリと当てて見せる作品です。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.074

MAGIC
196. リンキング・ピン
197. 安全ピンのエスケープ
198. ホット・ショット

付録
* リンキング・ピン


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「リンキング・ピン」。身の回りにあって誰でも使ったことがある安全ピンで、リンキング現象を起こします。目の前でゆっくりとつながる安全ピンを見せられるインパクト抜群の作品です。ふたつ目は「安全ピンのエスケープ」。バンダの端に刺した安全ピンを、観客に引っ張ってもらうとするりと抜けるという現象です。これも身の回りの品を使った作品であるうえに、現象の最後には安全ピンが観客の手に残りますので、とても不思議な印象を与えます。みっつ目は「ホット・ショット」。ワンハンド・カットの後に特定のカードをブーメランのように空中に飛ばしてキャッチするパフォーマンスです。

HISTORY OF MAGIC はお休み。WELCOME TO MAGIC WORLD では、Dr.ZUMA氏が取り上げられています。医師免許を持つマジシャンとして Mr.マリック氏から名付けられた名前です。島田晴夫氏の鳩出しに魅了され、本格派のイリュージョニストへの道を歩んだマジシャンで、大型のカラフルな鳥を扱ったバードアクトは必見です。



No.075

MAGIC
199. シガレット・マニピュレーション
200. 魔法の絨毯

付録
* フェイク・シガレット


今号の基本テクニック講座はカードの技法「ザロー・シャッフル」が取り上げられています。シャッフルしたように見せて、デック全体の順番が全く変わらないフルスタック・フォールス・シャッフルができるようになります。作品解説は2つです。ひとつ目は「シガレット・マニピュレーション」。今後廃れていく一方と思われるシガレットマジックですが、どこか魅力を持った分野でもあります。一服する前に熟練した技を使って出現・消失を繰り返すのはやはりカッコ良いものです。紹介されている手順はしかけのない本物のタバコ一本で実演できるものですが、フェイク・シガレットも付属していますので普段タバコを吸わない人でもチャレンジできます。また付録のフェイク・シガレットは4本付属していますので、今後の号では複数本で演じる手順も解説されるのかもしれません。ふたつ目の作品は「魔法の絨毯」。16枚のカードを裏向きに4×4に並べて、アルファベットのKの文字が浮かび上がるように数枚のカードを表向きにします。この状態から観客に自由に折りたたむように重ねていってもらい、ひとつのパイルになるまで畳み続けてもらいます。もう一度4×4に並べ直すと、それが王様の絨毯であることを示す現象がおきます。数理的なものなので技法不要な作品です。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.076

MAGIC
201. タバコの消失②
202. マッチしないマッチ
203. オープン・プレディクション

付録
* シガレット・バニッシャー


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つです。ひとつ目は「タバコの消失②」。タバコを、握った手の中に押し込んだ次の瞬間、鮮やかに消して見せることができます。必要な道具は付属しています。工夫次第でタバコ以外のものでも使用できるので、工夫のしどころです。前号のシガレット・マニピュレーションと連続して、一連のルーティーンとして演じることができます。ふたつ目は「マッチしないマッチ」。マジシャン と観客がマッチ箱をひとつずつ持ちます。Do As I Do 系のマジックで、マジシャンと観客が同じように回転させたりひっくり返したりしたにも関わらず、開けてみると表裏が逆になってしまうという、なぜかマッチしないという少々コミカルな作品です。みっつ目は「オープン・プレディクション」。観客がこれからどのカードを選ぶかを最初に声に出して告げてしまいます。観客は裏向きにデックを持ち、テーブルに1枚ずつ表向きにして重ねていきますが、途中で予言のカードが出たと思ったときだけは裏向きのまま重ねます。残りのカードにも四限のカードは含まれていないようです。観客が裏向きのままにしておいたカードを確認すると、事前に予言されたカードなのです。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.077

MAGIC
201. リングのつなぎ外し①
202. リングのつなぎ外し②
203. ネーミング・ジ・エーセス

付録
* レギュラーリング & キーリング


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つですが、2つは基本テクニック講座として解説しても良い内容です。ひとつ目・ふたつ目は「リングのつなぎはずし①②」。これ以降の号で具体的に解説される「チャイニーズ・リンキング・リング」で使われる基本的なテクニックの解説です。「チャイニーズ・リンキング・リング」は、一度は自分なりのルーティーンを身につけておきたいクラシック作品のひとつですが、具体的な解説は意外と少ないので、映像と文章で易しく学べる貴重な内容と言えます。みっつ目は「ネーミング・ジ・エーセス」。観客にデックをシャッフルしてもらい、トップから一枚ずつテーブルに表向きに配っていってもらいます。初めてのAが出てくるまで配ってもらいますが、マジシャンはそれが出てくる前にマークを言い当てます。インパクトのある作品です。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



No.078

MAGIC
204. ロイヤル・ストレート・フラッシュ
205. カード・イン・レモン その2

付録
* ロイヤル・ストレート・フラッシュ


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は2つ。ひとつ目は「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」。Aを4枚裏向きに持った状態から始めます。パケットを持ったまま手を振ると1枚だけ表向きに変わり、もう一度振ると2枚目も表向きに変わり、指を鳴らすと3枚目も表向きになります。表向きになった3枚に、残りの裏向きの1枚を載せてちょっと擦ると、一瞬で全てが裏向きに戻ります。すべて裏向きになっただけではなく、1枚ずつ表向きにするとロイヤル・ストレート・フラッシュに変わっています(枚数増えちゃってますが、そんなことよりもインパクト重視)。必要なカードは付属されていますし、技法的にも比較的簡単な部類です。ふたつ目は「カード・イン・レモン その2」。第70号で開設された「カード・イン・レモン(基礎編)」に続く解説です。相手が選んだカードをビリビリに破り、そのうちの一片だけ観客に持っていてもらいます。残ったカード片をハンカチに包みますが、一瞬で消失。消えたカード片はくっついた状態でレモンの中から現れます。くっついたと言ってもそのカードは一片だけ欠けています。その欠けた部分と観客が持っている一片が一致します。

HISTORY OF MAGIC と WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。代わりに45分の TABLE MAGIC SHOW が収録されています。第25号、第40号、55号に続き、4回目になります。これまでに学んだ作品の中から、13の作品を取り上げています。観客とのコミュニケーションが必要な作品もいくつかありますので、慣れていないと45分に納めるのは難しいかもしれません。途中から後半はつながりが大切でインパクトも強いので、減らすなら前半のどこかの作品を省いても良いかもしれません。



No.079

MAGIC
206. コイントレイ
207. リングのつなぎ外し③
208. リングのつなぎ外し④

付録
* コイントレイ


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は3つ。ひとつ目は「コイントレイ」。コイントレイの中にある5枚のコインを観客に握ってもらいますが、手を開くと6枚に増えているという、観客の手の中で起きるマジックです。これが付属のアイテムを使うと難しいテクニック不要で実現できます。ふたつ目、みっつ目は「リングのつなぎ外し③④」。第77号に続いて、リンキング・リングの基本テクニックの解説です。後の号には本格的な手順が控えていますので、これらの基本テクニックが重要になります。

HISTORY OF MAGIC はお休みです。久しぶりの WELCOME TO MAGIC WORLD では、催眠奇術師の Birdie (バーディー)氏が紹介されています。奇術と催眠術の融合。心理学的なアプローチを取る一味違ったマジシャンです。



No.080

MAGIC
209. リング4本の手順①
210. 紙幣の復活

付録
* ダブルリング


今号の基本テクニック講座はお休みです。作品解説は2つ。ひとつ目は「リング4本の手順①」。77号付属のリング2本と、今号に付属しているリング2本を使います。4本のリングで行う本格的な「チャイニーズ・リンキング・リング」の手順を3つにわけたうちの1つ目にあたります。続きは後の号で解説されます。ふたつ目は「紙幣の復活」。2枚重ねた(おもちゃの)紙幣をハサミで真ん中から二つに切断します。目の前で重ねた紙幣をクリーンに切断したにも関わらず、元の状態に復活します。

54号から久しくお休みしていた HISTORY OF MAGIC がほぼ一年ぶりに復活です。フォックス姉妹のラップ現象に始まり、降霊術やペッパーのゴーストなど、心霊現象を扱ったトリックの世界が語られています。WELCOME TO MAGIC WORLD はお休みです。



Magician MAGUS
DeAGOSTINI

レビュー

なし