garamanのマジック研究室

グリーン・マジック 第6巻 日本語字幕版

[GREEN MAGIC 6] の日本語字幕版です。

レナート・グリーン氏のDVD「GREEN MAGIC] の第6巻です。サブタイトルは [Quintessential Green] 。タイトル通り、いかにもレナート・グリーンといった一巻です。まずは代表作のひとつ「Laser Deal」。テーブルにレーザー装置を置きます。レーザーはテーブル上を横に一直線に走っています。レーザー光線が当たっている線上へ、一枚ずつカードをディールしていくと、次々に消えていきます。レーザー装置を取り上げて、テーブルの何もないところにコツンと当てると、そこから消えたはずのカードが次々と出てきます。また、観客に選んでもらったカードをデックの中央に入れたあと、デックのトップをレーザー装置でタップして、観客のカードだけを消す事もできます。もちろん、テーブルをタップすると、そこから観客のカードが突然出てきます。もうひとつの代表作「R.F.S Royal Flush Routine」も解説されています。これは、観客が自由にシャッフルした状態から、さらにマジシャンもよく混ぜ、観客の指定した人数分のポーカーハンドを配ります。観客の指定したプレーヤーの手札にロイヤル・ストレート・フラッシュを揃えてしまいます。他にもいくつかの作品が解説されていますが、どれも個性的なものばかりです。

加えて紹介したいのは、ボーナス・ルーティーンとして紹介されている「Xirtam」。タイトルを見てぴんと来ました。綴りを逆にすると「Matrix」。そう、コインマジックの王道、マトリックスです。マトリックスは4箇所に置いたコインが一箇所に集まる現象ですが、その逆というと、一箇所に集めたコインが4箇所に分かれるという現象になります。ただし、この逆転現象は「Reverse Matrix」という名前で既に普及しています。「Matrix」という作品に対して、逆転の発想を加えた2つの作品。「Xirtam」と「Reverse Matrix」とは何が違うのでしょうか。ぜひ見てみてください。確かに「Matrix」を逆にしているのに、「Reverse Matrix」とはまったく違います。脳が喜ぶくらいの発想力です。ここで紹介したいところですが、この作品は初見のインパクトが大事なので、あえて止めておきます。

第6巻はぐっと増量の110分です。

Lennart Green
A-1 MAGICALMEDIA
スクリプト・マヌーヴァ

レビュー

なし