garamanのマジック研究室

マジック
MAGIC

1978年のアメリカで制作された映画です。主人公のマジシャンを演じるのはアンソニー・ホプキンス。1937年生まれですから41歳頃の映画になります。1人の人間の内なる狂気を腹話術の人形を通して表現するという難しい役柄ながら、見事なまでに演じきっています。その役柄になりきる為に努力を惜しまない性格が良く出ていて、腹話術のシーンも実際に喉だけがわずかに動いているシーンが散見されます。実際にプロの腹話術師に指導を受けていたそうですが、ごく自然に人形を操っているのはさすがです。また、マジックのテクニックについてもかなり練習を積んだと見えて、いくつかのシーンではコインロールやワンハンドカットを何気なく披露しています。(フレンチドロップはちょっとお粗末でしたが、そこはご愛嬌)

舞台はとあるナイトクラブ。突然倒れた父に代わり、1人でステージにたったマジシャン、コーキー。酒や話に夢中な観客には見向きもされない中、冴えないカードマジックを披露するコーキーだったが、あきらめずにステージに立ち続けた。やがて、腹話術を取り入れたマジックがあたり、一躍スターへとのし上がる。優秀なエージェントの力添えもあって、テレビショーへの出演の話が持ち上がったが、不安に駆られたのか妙なこだわりを見せて話を無駄にした挙げ句、コーキーは姿を消してしまう。故郷に戻り、同級生夫妻のコテージに身を寄せたコーキーだったが、夫との生活に幻滅していた妻ペギーと恋に落ちる。静かなコテージでの生活に、ペギーとの愛。ようやく落ち着きどころを見つけたかに見えたコーキーだったが、彼の心は既に蝕まれていた。いつも一緒の腹話術人形のファッツと次第に同化していき、コントロールできない状態にまで追い込まれていたのだ。そこへ、コーキーを追うエージェントが現れる。また、妻をとられるのではないかと不安を募らせる夫も現れるが、ファッツの言葉に突き動かされるようにコーキーは狂気に走る。

主人公コーキーと、腹話術人形のファッツ、そして、名優アンソニー・ホプキンス。その3人が同化していくような鬼気迫る演技、必見です。

Anthony Hopkins
Ann-Margret
Burgess Meredith

レビュー

なし