garamanのマジック研究室

大魔術師Xのダブル・トリック
THE GREAT MAGICIAN

原題は [大魔術師]。主演のマジシャン役はトニー・レオンです。原題がシンプルだったからか、邦題は [大魔術師Xのダブル・トリック] となっており、最後にひとつどんでん返しがあるよ、とタイトルで予告してしまっています。推理ものと思って観てしまうとタイトルだけでガッカリしてしまうところですが、ドタバタ活劇といった感じですので頭を使わずに観ると楽しい作品です。パッケージがかっこ良すぎるせいで頭脳戦の印象を漂わせていますが、徐々にシリアスになっていくのかと思いきや、どんどんコメディー要素が強くなっていきます。

舞台は軍閥時代の中国・北京。街を牛耳る軍閥の雷大牛は、世間から恐れられる権力者。そんな街に現れた一人のマジシャン・張賢。何の関係もなさそうな2人も、実は1人の女性・柳蔭でつながっていた。彼女は雷大牛の第7夫人でありながら、それを強制される前は張賢の恋人だった。雷大牛は、柳蔭を第7夫人に迎えるもなかなか心を開いてもらえず四苦八苦する毎日を送っており、そこに現れたのが恋人を取り戻そうとする張賢だった。張賢は軍閥転覆を狙う革命団と手を組み、マジック一座として堂々と雷大牛に近づいた。柳蔭を取り返すために。しかし、命がけの大作戦もなかなか成功せず、計画が二転三転するなか、背後で動く怪しげな日本人組織がからみ、事態は思わぬ方向へ展開していく。

フーディーニ役はガイ・ピアース、メアリー役はキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、マネージャー役はティモシー・スポーク、そして後半に重要な役割を果たすメアリーの娘役は、シアーシャ・ローナン。錚々たる顔ぶれにも関わらず、残念ながら日本では劇場公開されなかったようです。

と、雰囲気を紹介したものの、やっぱりコメディーのつもりでご覧ください。

Blu-ray 版もあります。こちらには、海外版の予告編映像や、メイキング映像、インタビューなどが加えられています。

Tony Leung
Chiu-Wai
Lau Ching-wan
Zhou Xun
Tsui Hark
(Emperor Motion Pictures)

レビュー

なし