garamanのマジック研究室

Card Under The Glass

観客が選んだ一枚のカード。デックに戻してしっかりと混ぜます。この状態から選ばれたカードを当てるわけですが、デックのトップから現れたり、一枚だけ向きが逆になっていたり、と様々な方法で当てる事ができます。ではこの「カード・アンダー・ザ・グラス」ではどのように当てるのでしょうか?って、もう答えを書いてしまいましたが(苦笑)、観客の選んだカードは、観客自身が使っていたグラスの下から現れます。

バーのカウンターで披露するのにとても重宝なマジックで、現象も洗練されています。この作品を演じた事のないバー・マジシャンはいないだろうと断言できるほどポピュラーな作品です。タイトルからもわかる通り、最後のカードが現れる部分がこの作品の肝ですので、前半部分には数多くのバリエーションが存在します。


カード・アンダー・ザ・グラス

実践カードマジック事典
p.61

麦谷眞里氏による後半部分(クライマックス)の解説です。「カード・アンダー・ザ・グラス」現象につなげる為の前半部分は解説されていません。また前半部分で必要になるテクニックについても解説されていませんので、初心者がこの解説を読んでも演技をする事は不可能でしょう。この本はあくまでも「実践」編ですので、演技するためのポイントとして必要になる注意事項・アイディア・アドバイスといった内容になっています。ある程度の知識と経験がある事が前提です。

9ページにわたる詳細な解説を読むと、カードをロードするための秘訣がわかるだけでなく、観客のグラスが左右どちらに置かれていても対応可能な事がわかります。またロードの準備のために必要になるテクニックも3種類解説されており、まさに臨機応変に対応する「実践」向けな解説になっています。(2008.02.23)