四方蟻
近所の100円ショップに小さな立方体の木片が2つセットになって売っていました。2つの立方体が重なっている様子を見て「あ。アレ作ってみよう!」と思い至り、急遽冬休みの工作です。使ったのはこの木片2つと、彫刻刀一本。(と、絆創膏一枚...)。出来上がったのは以下のようなものです。
写真を見てください。上の立方体には溝を掘り、下の立方体は突起を残して周りを削り落としました。それらを写真のように組み合わせました。
写真では2面しか見えていませんが、もちろん4面とも同じ形に組み合っています。動画も用意しましたので、どうぞ。
1900年代のはじめ頃、こういった木のパズルが流行ったようで、この辺りの時期に考案されたと思われているようです。しかし、日本では1728年に書かれた「匠家仕口雛形」という本にすでにこの作り方が挿絵付きで掲載されています。しかも、遊びではなく実用的な建築技法の1つとして解説されているのです。もしかしたら、これらの技法を見た人が海外に広めていったのかもしれません。