garamanのマジック研究室

VERNON REVELATIONS volume 13 & 14 & 15

全17巻の VHS を全8巻の DVD へ再編成したもののうちの第7巻です。VHS の第13巻と第14巻と15巻の内容が収録されています。

volume13 では、様々なフォールス・シャッフルを扱っています。どれも実に実用的で説得力のあるシャッフルです。オーバーハンド・シャッフルによるフル・デック・コントロールや、 [Push Through Shuffle]、[Strip Out Shuffle] などの今でこそメジャーになったテクニックが、ダイ・バーノンをはじめ、マイケル・アマーやスティーブ・フリーマンの巧みな実演つきで見られます。アマーやフリーマンのハンドリングは本当に綺麗で軽やかです。テクニックを覚えるとつい自信たっぷりに見せ付けてしまうタイプの人もいますが、個人的にはやはり技法の存在を意識させない程の自然な動きに憧れます。この巻は収録時間が短く、25分程です。

volume14 では、解説は一切ありません。ダイ・バーノン、ゲイリー・オーレット、マイケル・アマー、スティーブ・フリーマンの4名が、2人の観客を相手に次々とマジックを披露していくという贅沢な内容です。発表順に紹介しましょう。

  1. Vernon - [Three Card Monte]
  2. Ammar - [Beanie Wienie]
  3. Ammar - [Cards to Pocket]
  4. Ouellet - [Three Shell Game]
  5. Freeman - [Time Machine]
  6. Freeman - [Cutting The Aces]
  7. Freeman - [Slow Motion Ace Assembly]
  8. Ammar - [The $2 Bill Tear]
  9. Ammar - [The Yeast Card]
  10. Ammar - [Card on Ceiling]
  11. Ouellet - [Kiss Trick]
  12. Ouellet - [Ring on Rope]
  13. Ammar - [Coins & Silk]
  14. Ouellet - [Silver Passage]
  15. Ammer - [Roll-Over Aces]
  16. Ouellet - [The Two Goblets]
  17. Vernon - [Symphony of the Ring]

この巻の収録時間は50分程です。

volume15 もまた解説が一切ありません。とはいえ、実演も一切ありません。はじめから最後まで60分に及んで、ゲイリー・オーレットがダイ・バーノンにインタビュー形式で色々と話を聞いています。「なぜ、ダイ・バーノンと名乗るようになったのか」「どのようにプロフェッサーという称号を得るに至ったのか」といったバーノン自身に関することから始まり、アードネスやクリフ・グリーン、マックス・マリ二などの錚々たるマジシャン達の逸話が次々と語られます。マジックの歴史そのものが語られるような迫力。この Vernon Revelations シリーズを収録した目的の殆どはこのインタビューにあるのではないかと言う程の充実度です。

パッケージには収録時間114分と記載されていましたが、実際には135分あります。

Dai Vernon
L & L Publishing

レビュー

なし