garamanのマジック研究室

ワンダライズド 日本語字幕版

トミー・ワンダーのマジックには、本当の「魔法」が感じられます。魅せるフラリッシュではなく、不可能興味をかきたてる挑戦的な演出でもなく、観客が自然に不思議を受け入れられるような演技です。現代の優秀なマジシャンはたくさんいますが、現代の魔法使いとなると私は彼1人しか知りません。2006年7月に、肺がんのため惜しくもこの世を去ってしまった彼ですが、後世の魔法使い達へその秘伝を残してくれました。7つの作品を通して彼独自の理論が事細かく展開されていきます。こういった理論というものは実績の上に成り立つもので、その人自身には当てはまっても、他のマジシャンにそのまま適用する事は難しい事が多いものです。しかし、観客の目を意識して自身の演技を客観的に眺める事に長けたトミー・ワンダーですから、あらゆるタイプのマジシャンにとって有用な秘伝を、バランス良く伝えてくれます。

直接レクチャーを受けているような贅沢な内容で、82分のボリュームです。取り上げられている作品だけ紹介しておきます。個々の作品で展開されるマジック理論は是非ご自身の目と耳でご確認ください。

Card to Card Case
ケースから出したカードとカードケースが、何度も瞬間に入れ替わるユーモラスなマジック
Torn & Restored Card
破ったカードが少しずつ再生していく奇蹟
Lighter to Match
なかなか火が点かないライターは、瞬時にマッチに変えてしまう。一服して次のマジックへ
The Ring, The Watch, and The Wallet
盗まれた指輪と時計とお札が、一瞬でマジシャンの指や腕・財布に戻ってくる。トミー・ワンダー不朽の名作
Signed card to Box
アンビシャス・カードに使われていた観客のサイン入りカードが、はじめから机の上にあった小さな箱から出てくる
Squeeze
レギュラーサイズのデックがミニサイズのケースに入っていく。入る過程まで見える不思議
Shrinking Fan
ファンに開いたカードが徐々に徐々に小さくなっていく古典作品。一切のカバーもなしに見る見る内に小さくなっていく

Tomy Wonder
A-1 MagicalMeida
スクリプト・マヌーヴァ

レビュー

Torn and Restored Catd