イリュージョニスト
L'ILLUSIONNISTE
1950年代、パリ。老手品師・タチシェフは、古き良き時代のマジックを披露していた。しかし、時代は大きな変動を迎え、人々の興味はTVやロックへと移行していた。タチチェフの人気も徐々に衰え、今や場末のバーで細々とマジックを披露する日々を送っている。披露するステージを求めて転々とする中、スコットランドのある離島に流れ着いたタチシェフ。そこで彼は、片田舎のバーで働く、貧しいながらも純粋な少女・アリスに出会った。タチシェフは、健気に働く彼女のために、ささやかなマジックをプレゼントした。純粋なアリスは、それを本物の魔法のように受け止めていた。やがて、次のステージを探し求めて島を去るタチシェフ。それをこっそりと追いかけるアリス。結局2人はエジンバラに流れつき、お互いを思いやりながらの穏やかな生活を送り始めた。。。
2010年公開の、ほとんど台詞のないアニメーション映画です。ただ淡々と物語が進み、ささやかなユーモアと、穏やかな時間が流れていきます。儚くも暖かいヒューマンドラマではありますが、感じ方は千差万別でしょう。余白の多い映画と言えば良いでしょうか。2人の人生の断片を眺めた観客が、自分の人生経験を元に、その余白を埋めていく。そんな映画。大人になるほど味わい深く感じる作品です。
Blu-ray 版もあります。
レビュー
なし