レッドベルト 傷だらけのファイター
REDBELT
柔術を教えている格闘家のマイク。賞金稼ぎや個人の利益のために戦う事を良しとせず、貧しいながらも細々と道場を経営していた。困っている人を救うために経済的な損を被ってしまうマイクに、献身的にサポートしてきた妻も、ついに怒りが抑えきれなくなってきた。そんな時、バーでちょっとしたケンカの仲裁に入ったことをきっかけに、ハリウッドの映画プロデューサーにそそのかされて、さらに借金を抱えることに。弟子の自殺の原因にもなってしまったこの事件をきっかけに、マイクは封印を解いてリングに上がる決意をする。しかし、そこにはあまりにも許せないイカサマが。。。
2008年にアメリカで公開された映画です。日本の武士道を意識したようなストーリーですが、細かなところではデフォルメされているので、日本人にはちょっと違和感を感じるところが散見されます。例えば、赤帯保持者は世界に一人しかいないわけではないですし、一番強いという意味でもありません。しかし、そもそもノンフィクション映画ではありませんので、象徴的な表現として受け入れる事ができないと、ストーリーが入ってこないかと思います。全体を通して、肝心な主人公の心の部分はほとんどセリフに現れません。大変な事を静かな心で受け止めようとする主人公をうまく表現しています。表情さえ、もっと抑えても良いのではないかと思いますが、そこまですると海外では受け入れられないような気もします。極め付けは最後のシーン。最近の娯楽映画ではありえないほど、バサッと終了します。
内容の好みは人によりますが、このページを訪れた人なら気になるであろう情報を添えますと、リッキー・ジェイが出演しています。さらに、リッキー・ジェイからの指名でセロがハリウッド・デビューした映画でもあります。特典映像には、セロのタバコを使ったマジックも収録されています。
レビュー
なし