garamanのマジック研究室

Sun and Moon

イングリッシュ・ペニーを太陽に、ハーフ・ダラーを月に見立てます。左手に月、右手に太陽のコインを握りますが、手を開くとその位置が入れ替わっています。今度は、両手に握りこむのではなく、指先でつまむように持ちます。左手の指先には月のコイン、右手の指先には太陽のコインです。太陽のコインは指先から半分ほど顔を覗かせています。「太陽は西に沈み・・・」というマジシャンの言葉にあわせ、右手の指先の太陽のコインは指先の中に下がっていきます。続けて「東から上ります」という言葉に併せて、左手の指先から太陽のコインが現れます。たった今右手の指先にあったはずの太陽のコインです。

瞬間移動現象をゆっくりと見ることのできる素敵な演出です。ここまで見ると、左手の指先にあったはずの月のコインが気になるところですが、マジシャンはまだ演技を続けています。「太陽が沈むと、月が昇ってきます」という言葉に併せて、右手の指先からゆっくりと顔を出すのが、なんと月のコインなのです。この間、左右の手は離れた位置にあり、指先は伸ばして揃えた状態でゆっくりとコインだけが相互移動するのです。

サン・アンド・ムーン

コインマジック事典
p.153

アルバート・ゴッシュマンによる原案の手順を比較的簡単に、コンパクトに仕上げた作品です。現象がスッキリしていて一般受けするマジックに仕上がっています。

事典らしく箇条書きのさっぱりとした解説ですが、箇条書きの1項目毎にイラストが添えられていますので手順の理解には支障はないでしょう。ただし、細かいニュアンスを伝え切れているとは言いがたいので、実際に練習しながら自分で研究するくらいの気持ちで挑んだ方が良いでしょう。3ページ12枚のイラストで解説されています。(2009.04.11)

太陽と月
〜 Soleil Et Lune 〜

世界のコインマジック2
p.56

ロジャー・クラウスの改案です。わざと怪しげな手つきに見せることで観客に疑念を抱かせて、直ぐにそれを解消するといった一見無駄とも思える動作が入ります。しかし、これは次の手順への布石でもあり、観客とのコミュニケーションが生まれるメリットもあります。現象の見た目が非常にクリーンになっていますが、その分難度が上がっています。ロジャー・クラウスがペット・ルーティーンにしているものですから、観客から大きな反応が得られる事は実証済みと言えるでしょう。

4ページにわたり、9枚のイラストを添えて解説されています。(2009.04.18)