garamanのマジック研究室

トリック・とりっぷ

月刊誌「小説現代」の1980年1月号から1981年12月号まで連載された記事を書籍化したものです。マジックのトリック解説ではなく、推理小説に表れるような人の心を欺くトリックについての記述です。しかし執筆者は松田道弘氏ですから、トリックの真髄を解説するにあたり、マジックやパズルを持ち出して分かりやすく、説得力をもって展開されています。トリックが使われる場は様々です。マジックは元より、街頭詐欺や、カーニバルに見られる意地悪なゲーム、推理小説やパズル・ジョークの世界、日本独自の発展を遂げた「からくり」、いかさま霊媒師たちの巧妙な手口。数え上げればキリがありませんが、この本ではそれらの要素に悉く触れていきます。

松田 道弘
講談社

レビュー

なし