garamanのマジック研究室

実践 カードマジック事典

当初「中級者のための実践カードマジック事典」とする予定だったにも関わらず、原稿を読まれた方々に「中級者でも難しいのでは?」と指摘されて、タイトルが変わったという経緯があるそうです。一冊目の本としてはお薦めできませんが、「カードマジック入門事典」と「カードマジック事典」をお持ちの方にとっては、続編として楽しめるでしょう。基本的には上記2冊の本とは重複しないように考慮されています。技法については上記の2冊に解説を譲り、その分作品の手順解説をスッキリとまとめてあります。全てが著者の手によるバリエーションです。その詳細な手順が解説されているのはもちろん、各作品の出典や歴史に深く触れているあたりが嬉しいところです。完成に至るまでの他のマジシャンによる改案なども紹介されていることで、作品への愛着も沸くというものです。この本の中から自分にあったペットトリックを見出す方も多い事でしょう。

麦谷 眞里
東京堂出版

レビュー

カード・アンダー・ザ・グラス
ジプシーの呪い(改良型)