奇術のたのしみ
1975年に「ちくま少年図書館30」として刊行された同タイトルの書籍が、10年後の1985年にちくま文庫として再刊行されたものです。奇術のトリックの解説書ではありません。奇術そのものの魅力に迫る読み物です。全体で230程のボリュームで、前半70ページ程では推理小説や騙し絵、狂言や人形劇、パズルや将棋まで様々な分野に話を広げて「人がトリックに惹かれる理由」に迫ります。後半の160ページ程では、まだヨーロッパで魔女狩りが行なわれていた16世紀頃から、大衆にマジックが広まりアマチュア・マジシャンが多く活躍する20世紀に至るまでの「マジックの変遷」が描写されています。それぞれの時代に活躍したマジシャン達の活躍ぶりが伺えます。
レビュー
なし