ミスディレクションは存在しない
ミスディレクションの名手、トミー・ワンダーが放つ衝撃の一冊、「ミスディレクションは存在しない」。もちろん、ミスディレクションを否定しているわけではありません。重要なスキルのひとつではあるのです。ただ、本当に完成された良質な作品であれば、ミスディレクションさえ介在できないということを表しています。ミスディレクションとは何か、ミスディレクションには何ができて何ができないのか、その本質を知る人にしか語れない説得力があります。「何度見ても引っかかる」どころか「タネを知っているのに引っかかる」。そんな究極の姿を実際に体現してきたトミー・ワンダーの理論です。
この本の元になったのは、2002年のワークショップ用の資料だそうです。70ページにも満たない1冊ですが、これを用いたワークショップは1週間も行われました。トミー・ワンダーを先生に迎えて、その研究成果を分かち合い、生徒たちと濃密なディスカッションを繰り返す。参加者にとっては夢のような1週間だったことでしょう。
レビュー
なし