日本の名随筆 別巻7 奇術
随筆のテーマにマジックが据えられることは珍しい。天皇陛下の御前で天覧奇術を披露した阿部徳蔵氏の「奇術随筆」という1冊を除けば、随筆集はおそらく存在しないでしょう。しかし、奇術というものは古くから多くの人の心に不思議な興味を植えつけていたもので、劇作家や小説家、エッセーストなどの心にもしっかりと刻み込まれています。そんな彼らが色々なところに発表してきた多くの随筆の中には、マジックにまつわる文章もきっとあるはずです。それらを集めて、一冊の本に纏めるとしたら、いったいどれ程の労力が必要でしょうか?この「日本の名随筆 別巻7 奇術」は、それを実現してしまった一冊です。1991年発行。
おそらくマジックに馴染みがない人でも知っている名前がいくつもあるでしょう。
- 戸板 康二 (といた・やすじ) : 演劇評論家
- 飯沢 匡 (いいざわ・ただす) : 劇作家
- 石川 淳 (いしかわ・じゅん) : 小説家
- 江國 滋 (えくに・しげる) : 随筆家
- 安岡 章太郎 (やすおか・しょうたろう) : 小説家
- 吉行 淳之介 (よしゆき・じゅんのすけ) : 小説家
- 薄田 泣菫 (すすきだ・きゅうきん) : 詩人
- 長谷川 伸 (はせがわ・しん) : 小説家・劇作家
- 江戸川 乱歩 (えどがわ・らんぽ) : 小説家
- 木村 義雄 (きむら・よしお) : 棋士
- 阿部 徳蔵 (あべ・とくぞう) : アマチュア奇術家
- 松旭斎 天一 (しょうきょくさい・てんいち) : 奇術師
- 永井 孝男 (ながい・たかお) : 演劇評論家
- 石田 天海 (いしだ・てんかい) : 奇術師
- 秦 豊吉 (はた・とよきち) : 随筆家・翻訳家
- 高木 重朗 (たかぎ・しげお) : アマチュア奇術家
- 松田 道弘 (まつだ・みちひろ) : トリック研究家
- 坂本 種芳 (さかもと・たねよし) : アマチュア奇術家
- 坂本 圭史 (さかもと・けいし) : アマチュア奇術家
- 幸田 露伴 (こうだ・ろはん) : 小説家
- 種村 季弘 (たねむら・すえひろ) : 評論家・ドイツ文学者
- 澁澤 龍彦 (しぶさわ・たつひこ) : 小説家・フランス文学者
- 妹尾 河童 (せのお・かっぱ) : 舞台美術家
- 安野 光雅 (あんの・みつまさ) : 画家
- 泡坂 妻夫 (あわさか・つまお) : 小説家・紋章上絵師
レビュー
なし