garamanのマジック研究室

魔術師の匣

スウェーデンの作家、カミラ・レックバリと、同じくスウェーデンのメンタリスト、ヘンリック・フェキセウスによる共著です。著者の組み合わせと同様、女性刑事と男性メンタリストがコンビを組むという異色のミステリーです。

ある時見つかった女性の遺体。女性は小さな箱の中に体を丸めて収まり、身動きができない状態のまま、箱の外から複数の剣で貫かれていた。失敗した奇術のような悲惨な事件が発端となり、奇術に見立てた連続殺人事件が進行していく。猟奇的なその犯人を、刑事の経験とメンタリストの洞察力で追い詰めていく。

カミラ・レックバリはスウェーデンでもトップクラスの小説家です。スウェーデンのアガサ・クリスティとも称される著者によるミステリーです。つまらないわけがない。もう一人のヘンリック・フェキセウスはメンタリストで作家でTV司会者です。心理学的な内容の本を出版し日本語にも翻訳されています。この著者の二人、実は長年の友人でもあるようで、実力者同士のタッグが新シリーズを生みだしました。全3部作を想定しているそうで、今後も楽しみです。

カミラ・レックバリ
ヘンリック・フェキセウス
文春文庫


電子書籍版もあります。

レビュー

なし