garamanのマジック研究室

千里眼のマジシャン

松岡圭祐氏のエンターテイメント超大作。2003年の発行です。お台場にオープンした巨大カジノのオープンセレモニーが大々的に催され、招待された政府高官や警察官僚たちの様々な思惑が渦巻く中、突如武装集団に占拠され400億円と原潜の引渡しを要求されるという事件が起こります。本来、事件解決に奔走するべき要人たちが全て人質になるという珍事に、日本中が震撼する中、「催眠」シリーズの嵯峨敏也、「千里眼」シリーズの岬美由紀、「マジシャン」シリーズの里見沙希と三大シリーズの主人公たちが一堂に会し、この危機的状況に立ち向かいます。

松岡 圭祐
小学館文庫


2003年にハードカバーが発行された4ヵ月後、実際に石原慎太郎都知事がお台場カジノ構想を断念する旨を発表しました。これを受けて、2004年に全面的に改稿された文庫版が発行されました。当初、番外編として位置づけられていた本ですが、文庫化するにあたって正式に「千里眼」シリーズに組み込まれました。タイトルも「千里眼 マジシャンの少女」に改題されました。全てのシリーズと繋がりをもった壮大なスケールで描かれたこの作品は、改稿の際に300枚にも及ぶ加筆修正が施されたそうです。正式には「千里眼」シリーズですが「催眠」シリーズでもあり「マジシャン」シリーズでもあると言えるでしょう。

残念ながら当サイトはマジックを題材に扱っていますので「マジシャン」シリーズ以外は紹介しませんが、この作品を楽しむためにも、他のシリーズをお読みになる事をお勧めします。

松岡 圭祐
小学館文庫


その後、2008年に角川文庫より<完全版>が出ています。3つのシリーズを組み合わせた力技的な一冊でしたが、完全版になって無理のない形にまとまっているようです。

松岡 圭祐
角川文庫

レビュー

なし