garamanのマジック研究室

数字を一つ思い浮かべろ

マーク・メレリーの元に、ある日届いた一通の封書。中には、「私にはお前の全てがわかる。1から1000までのうちから、数字を一つ思い浮かべろ。」という旨の手紙と、一回り小さな封筒が入っていた。送り主に心当たりはない。不審に思いながらもなんとなく思い浮かべた数字は6・5・8。手紙の続きには、「さぁ確かめるがいい。小さな封筒を開くのだ。」というシンプルなメッセージがあった。メッセージに促され、小さな封筒を開くと、そこには「お前が選ぶ数字はわかっていた。658だ。」とハッキリと書かれていた。不気味な手紙の送り主は、続けて289ドル87セントという半端な額を要求してきた。知られたくない秘密を抱えていたメレリーは恐怖のあまり、要求通りの金額を送ってしまう。金を送ってもなお続く送り主からの脅迫。メレリーはこの恐怖を、旧友の引退刑事であるデイブ・ガーニー打ち明けた。パズルじみた謎を突きつけられたのはほんの序章に過ぎず、物語はここから連続殺人へと発展していく。

2010年に発表された「Thin of a Number」の翻訳版。「退職刑事デイブ・ガーニー」シリーズの第1作目に当たります。その後2019年3月時点で第6作まで継続している人気シリーズです。マジックっぽいトリックだったので紹介することにしましたが、マジシャンが出てくるわけではありません。クレイトン・ロースンを彷彿とさせる本格ミステリー。

ジョン・ヴァードン
文春文庫

レビュー

なし