garamanのマジック研究室

マジシャンは騙りを破る

ある街の川沿いの洞窟で、死後の世界と通信できるという男のショーが行われた。そのショーは、テレビで生放送される。マジシャンのイーライ・マークスは、その霊媒師のイカサマを暴くという役どころで同席していた。しかし、マジシャンである以上、トリックをむやみに説明するわけにもいかない。そんな難しい状況を打破し、種明かしをすることなくイカサマを看破したイーライは、その番組の主役のようになってしまったことで、霊媒師との間に無駄な敵対心を生み出してしまった。そして、その翌日、霊媒師は遺体で発見され、イーライ・マークスは、容疑者となってしまう。自分にかけられた容疑を晴らすために、イーライ・マークスは犯人を探し始める。マジシャン、メンタリスト、催眠療法士、カウンセラー、記者、それぞれの立場で真実を追い求めているような、隠しているような。。。なかなか捜査が進展しない中、新たな事件が起こる。。。

著者のジョン・ガスパードはマジシャンではないそうです。しかし、マジックに精通しているのは確かで、それは読めばわかります。なお、この本の原題は「The Ambitious Card」。シリーズで、以下「The Bullet Catch」「The Miser's Dream」と発行されており、すべてマジックの作品名がタイトルになっています。分野はライト・ミステリー。この手の本は、とかく「ミステリーとは呼べない」などと書評されがちですが、そもそも本格ミステリーではなく、ライトミステリーとして書かれています。気楽に手軽に読める娯楽作品としてお楽しみください。

John Gaspard
法村 里絵(訳)
創元推理文庫

レビュー

なし