garamanのマジック研究室

ザ・マジック 001号〜010号

デアゴスティーニから刊行された、隔週刊「ザ・マジック」。マガジンとDVDのセットで解説をするというスタイルは、マジックのレクチャーにはちょうど良いのかもしれません。監修はメイガス氏。現代のターベル・システムとなり得るか。
隔週刊 ザ・マジック シリーズ紹介

No.001

MAGIC
001. ジェミニ・ツインズ
002. 泥棒と羊
003. コップとコイン

付録
* バイスクル ポーカーデック
* 「ドリーム・オブ・エーセス」用カード1枚 (全5枚)


「ビドル・ポジション」「ディーリング・ポジション」といった基本的な扱い方や、「インジョグ」「アウトジョグ」の解説が豊富なイラストを添えて掲載されています。「ウェストカー・パピルス」や「妖術の開示」などについて書かれた歴史的な読み物も見所です。

No.002

MAGIC
004. ダブルX
005. エレベーター・カード
006. ハンカチを通り抜けるコイン

付録
* クロースアップ・マット
* コイン・シェル・ウォンド
* 「ドリーム・オブ・エーセス」用カード1枚 (全5枚)


カードマジックの基本技法「プッシュ・オフ・カウント」や、コインマジックの基本技法「フィンガー・パーム」や「サム・パーム」の解説があります。また、カップ・アンド・ボールについて、歴史的な発展や国による特徴を捉えた解説があります。

No.003

MAGIC
007. クインテットボックス
008. Do as I do
009. 手を離しても落ちないスプーン

付録
* クインテッドボックス
* 「ドリーム・オブ・エーセス」用カード1枚 (全5枚)


カードマジックの基本技法「カット」「スイング・カット」「リボン・スプレッド」の解説があります。また、16世紀から17世紀にかけてのヨーロッパを中心とした原始マジックの紹介や、当時の魔女狩りとマジックの関連について語られています。

No.004

MAGIC
010. 増えたり減ったり不思議なスポンジ
011. コイン・マトリクス
012. キーカード・ロケーション

付録
* スポンジボール
* 「ドリーム・オブ・エーセス」用カード1枚 (全5枚)


スポンジボールを使った「フェイクパス」の解説や、カードマジックの基本技法「ドリブル」「ピックアップ・ムーブ」の解説もあります。また魔女狩りが横行した中世ヨーロッパで、それに抗って発行された「妖術の開示」について語られています。

No.005

MAGIC
013. スベンガリ・デック
014. サンドウィッチ・カード
015. コインズ・アクロス

付録
* スベンガリ・デック
* 「ドリーム・オブ・エーセス」用カード1枚 (全5枚)


コインの基本技法「フレンチドロップ」や、カードの基本技法「ブレーク」や「ダブル・アンダー・カット」が解説されています。この号の付録で、「ドリーム・オブ・エーセス」用のカードが揃います。付属のDVDで実演も見られますが、その解説は後の号を待つしかないそうです。もうひとつの付属品がなんと「スベンガリ・デック」1セット。バイスクルのポーカーサイズです。

また、今回読み物として取り上げられたのは、ハンディキャップを持ったマジシャンたち。中でも、生まれつき両足が無く、両腕も肩から先がわずかにあるだけのマジシャン、マティアス・バッチンガー。ただの伝説ではないかと疑ってしまうほどのハンディキャップですが、現代でも似たような境遇のマジシャンがいます。実演を見たい方は「MAHDI GILBERT」で検索。

No.006

MAGIC
016. お婆ちゃんの首飾り
017. コイン・マトリックス②
018. 変化するカード

付録
* お婆ちゃんの首飾り(ロープ2本と大小のビーズ3個)


コインの基本技法「トス・バニッシュ」や、カードの基本技法「ダブル・リフト」や「オーバーハンド・シャッフル」が解説されています。クロースアップ・マジックというと、カードやコインを使うことが多いですが、他の道具も使いこなせると、全体として飽きのこない演技にすることができます。今号に付属しているようなロープやビーズを使うマジックはちょうど良いアクセントになります。

また、今回読み物として取り上げられたのは、1700年から1800年頃において経済的な成功を収めたマジシャンたち。アイザック・フォークスやダニエル・ギンジェルが紹介されています。

No.007

MAGIC
019. ワイルド・カード
020. Dr.デイリーのラスト・トリック
021. 9つの紙片

付録
* ワイルド・カード用パケット(カード9枚)


コインの基本技法「リテンション・バニッシュ」や、カードの基本技法「ハーマン・カウント」や「ダブル・リフト(ダブル・ターンオーバー)」が解説されています。コインのテクニックとしてリテンション・バニッシュを取り上げたり、作品としても、ラスト・トリックやワイルド・カードを取り上げるあたり、急に本格度が増した感じです。ワイルド・カード用のパケットも付属していますし、パケット・トリックの楽しさを味わえる特徴的な号になっています。

ページ数の都合なのか、今回は HISTORY OF MAGIC という、いつもの読み物のページが無かったのが残念。

No.008

MAGIC
022. シルバー & カッパー
023. ツイスティング・ジ・エーセス

付録
* 「文久永宝」ノーマルコイン
* 「文久泳宝」ダブルフェイス用薄コイン


カードの基本技法「エルムズレイ・カウント」や「バックル・カウント」が解説されています。解説される作品は「シルバー & カッパー」と「ツイスティング・ジ・エーセス」の二本立て。コインマジックとカードマジックのそれぞれを代表する ”押さえておきたい作品” です。第7号まででこのペース。先が楽しみになります。

今回も HISTORY OF MAGIC が無いのが残念ですが、WELCOME TO MAGIC WORLD というコーナーで紹介されている、大阪の ILLUSION MUSEUM は面白そうです。

No.009

MAGIC
024. プロフェッサーズ・ナイトメア
025. ドリーム・オブ・エーセス

付録
* 「プロフェッサーズ・ナイトメア」用ロープ


カードの基本技法として、パケット・トリックには欠かせない「フラシュトレーション・カウント」や「ハーフ・パス」が解説されています。マジックとしては、シリーズ初のロープマジックとして「プロフェッサーズ・ナイトメア」が解説されています。そして、1号〜5号に1枚ずつ付属していた「ドリーム・オブ・エーセス」が、9号にしてようやく解説されます。必要な技法はこれまでの号に解説されています。

久しぶりの HISTORY OF MAGIC。今号では「奇術師たちの炎上商法」と題して、1800年頃のマジシャンたちが、話題を集めるために行ったあの手この手を紹介。WELCOME TO MAGIC WORLD のコーナーでは、ラスベガスのマジックキャッスルが紹介されています。

No.010

MAGIC
026. 1円が5円に変化
027. 消えるハンカチ
028. 輪ゴムと指輪

付録
* ハンカチ
* サムチップ


今号ではカードやコインの基本技法の解説はありません。その分、マジック史上最大の発明品とも言われるサムチップの扱い方が解説されます。後の号でもサムチップを使用した作品がいくつか解説されるそうです。本やDVDでサムチップを解説しているケースは少ないと思います。存在だけは知っていて、実用的でないと思っている人にこそ、今号はオススメです。

HISTORY OF MAGIC のテーマは「悪食」。聞きなれない方も多いでしょうが、海外では意外と知られたパフォーマンスで、石やガラス、小動物などを飲み込む芸です。あまり見たくないショーですが、歴史のある芸能です。WELCOME TO MAGIC WORLD のコーナーでは、小野坂東氏(通称・トンさん)とマジックランドが紹介されています。


Magician MAGUS
DeAGOSTINI

レビュー

ジェミニ・ツインズ