garamanのマジック研究室

Card College Light (日本語版)

ロベルト・ジョビーの「カード・カレッジ」シリーズ全5巻は誰もが認める名著ですが、その第1巻が世に出るより4年も前にドイツ語で世に出た本があります。テクニック不要のセルフワーキングのみを扱っていながら、マジシャンをも欺けるほどの名作揃いのその本が、2006年には英語版として出版され、世界中から高評価を受けました。そして、2018年になってようやく日本語版も出版されたのです。古今のセルフワーキング・トリックから効果的な作品を選び出すその選球眼はさすがです。そして、3つの作品を効果的につなげてひとつのルーティンを作るという、構成のお手本も見せてくれます。ひとつのルーティーンは7分から10分程にまとめてあり、それが7ルーティンも解説されています。つまり合計21作品のセルフワーキング・トリックの名作たちが収録されているのです。

ひとつひとつの作品が充分に効果的なものばかりですが、ぜひルーティーンとして演じることをお勧めします。観客を驚かせすぎることもなく、疲れさせることもなく、程よい余韻を残し、次回への期待につながるようなちょうど良いボリュームになっています。

Roberto Giobbi
富山 達也(訳)
齋藤 修三郎(訳)
小石川文庫

レビュー

Intuition