garamanのマジック研究室

トリック・カード事典

トリックカードを使用したトリックを解説した珍しい本です。といっても、そのカードを使えば誰でも簡単に実演できるようなものではなく、テクニックを伴うトリックが多くを占めるので、興味本位で手を出してもそのレベルの高さについていけないでしょう。トリック・カードを扱った作品は、その作品とカード自体をセットにして商品として発表する事が多く、著作権等の問題がつきまといます。どの作品がいつからオープンになるのかは、明確な基準も無いため大変扱いにくいテーマなのです。誰がどういった経緯で発表して、誰にその権利があり、その後誰に版権が移動しているのか、調べ上げるのは大変な労力です。そのあたりに充分配慮した結果、クラシックなものが中心になっています。松田氏自身がまえがきで「配慮したとしか言いようがありません」と書かれていますが、この『配慮』には心遣いだけではなく相当な知識が必要になりますから、配慮できる方によって配慮して書かれた貴重な文献と言えます。

また、単にトリック・カードを扱った作品を無節操に取り上げているわけではなく、カードマジック特有の技法とトリック・カードを効果的に組み合わせる事に主眼が置かれた『研究書』といった趣です。

松田 道弘
東京堂出版

レビュー

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